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「東日本大震災支援ボランテイア第三陣の活動報告」
(栃木県勤労者山岳連盟主催)

日 程  2011.4.29(金)〜5.5(木) 地域 気仙沼市唐桑地区
活動基地 巨釜(ベースキャンプ)唐桑(一関)(国土地理院25000/1)
参加者   第三陣: 県連各会から計34人(延べ158人)  
投稿者    K沼Y子、Y岡M徳 

「東日本大震災支援ボランテイア活動第三陣に参加して」 宇都宮ハイキングクラブ K沼Y子

 テレビの画面を見ていて、主人は子供のころ戦災でなにもなくなった焼け野原の街。そこにやっと立てた家 が田川の洪水で流されてしまったことを思い出していた。
 栃木県勤労者山岳連盟でボランティア募集していることを知り、私たちは力がないが二分の一の人間が二人で 一人になると思い、参加することを決めた。  

 4月29日 4時に自宅を出、大谷の事務所を4:45出発。桜も終わり萌えだした木々を見て、福島、宮城の高速 を進むと補正した道路には凸凹がありました。道路わきのフェンスの壊れている所にはロープが張られ、 そこはまだ直されていません。一関インターを降り、気仙沼街道(248号線)で災害支援と書かれた自衛隊の車と 何台も何台もすれ違い、災害地に着いたことを実感しました。気仙沼の街を目にして、 テレビで見ていたのとは違う凄さを感じました。

 「レストラン海岸亭」に10:58到着。車のメーターは401kmを示していました。そこには、 もう一か月も前から栃木県勤労者山岳連盟・災害支援活動ベースキャンプのグリーンのテントが張られてありました。

 ベースキャンプから14km戻った気仙沼の街で津波の後、火災で燃えなかった二軒の個人の住宅に向かい、 床の泥を掻き出したり、網戸、戸、障子を外して洗剤で洗い部屋の壁をふきとり、台所、風呂、トイレ、 下駄箱の掃除、食器類で使えるものは一つずつ洗剤できれいに洗いました。津波の爪痕は一階の天井近く まで来ていました。外に出されていた、ピアノをそっと叩いてみましたが全然動きませんでした。 約30名で二日間かりました。  終わって別れるとき、そこの奥さんが目に涙をためて「ありがとうございました。私たち二人では何日 かかるかわかりませんでした。復興後こちらに来られた時は、ぜひ寄ってください。」と言われました。 二分の一の私たちも少しは役に立った事を感じ、来て良かったとおもいました。
<4月30日>気仙沼市街にて被災されたKさん宅のヘドロ対策ボランティアを行う。

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ベースキャンプでの朝のミーティング Kさん宅ヘドロ出し作業開始
床下に潜ってヘドロ掻き出し
床下からのヘドロ掻き出し 床の一部を剥がす作業開始 床下からのヘドロ掻き出し
床下に潜ってヘドロ掻き出し 床下に潜ってヘドロ掻き出し ヘドロ掻き出し4人組
サッシ類を外して泥落とし 1階は浸水した為全て清掃要 玄関の収納の清掃
お風呂場の清掃 Kさん宅玄関にて 本日の作業終了玄関前にて
   <5月1日>前日に続きKさん宅の清掃作業班と新たに追加されたお隣りのSさん宅の床下のヘドロ対策班に別れて作業を行う。
Kさん宅の清掃作業 Kさん宅の清掃作業 Kさん宅最後の仕上げ Sさん宅の床剥がし作業 Sさん宅の床剥がし作業
床下が土なので石灰を撒く 床下に石灰を撒く 石灰を撒く作業もほぼ終了 Kさん宅・Sさん宅での作業を終えて
 次の日は 栃木の大谷石に似ている室根石で造られた塀の崩れたのを一輪車で運んで片づけた。壊れかけた蔵の中 の品物を全部別な所に運んだ。古いものが沢山あったことにはおどろきであった。

 最後の日はオートバイを販売していたお店の品物や自宅の中の品物を分別して袋に入れて県連から持って行った4トン車 で何回も何回も指定されたゴミ収集場に運びました。ゴミ袋を運ぶにも何人もの人が一列に並んで手渡しで運びます。 自宅の人がやっていたら何日もかかり、本当にありがたいと感謝されました。
 それにしても思いっきり何でも処分していました、これからどんな所に住むかわからないからと、言ってました。

   私達4泊5日組は午前の仕事を終わりにして昼食後、一日も早い復興を願いつつ震災地・気仙沼に別れを告げた。 車は途中渋滞にはまり、帰宅は午後11時近くになってしまいました。

 滞在中、小松原さんの案内で 朝5時に車で気仙沼の震災現場を見て、回ったら、何艘もの大きな漁船が焼け焦げていた、 まるで船の墓場のようでした。  次の朝は足を延ばして陸前高田市迄行ってみると、広い範囲が水に流され家の土台もありません。何時間かでこうも 何もかも無くなってしまって、本当に気の毒でなりません。高台にあった家は大丈夫でした。宇都宮のあちこちでは 屋根瓦が壊れブルーシートでおおわれているのに、こちらは縦ゆれの地震のため屋根が壊れなかったようです。 津波がなければ、これほどの被害がなかったのにと、つくずく思います。

 山岳連盟救助隊長の森 初芳さんが「雪が降るまでここで頑張る」と言って、地元の人の要望とボランティアの人達 の間で頑張っています。復興までどのぐらいの歳月がかかるか見当もつきません。 年をとっていても山に登っている人は、みんなでやればきっと役にたつ事が出来ます。どうか一人でも多くの人が参加 して下さる事を願っています。
         K沼Y子 記
  <5月2日>予定していた気仙沼市内の被災住宅のヘドロ対策ボランティアが延期になり、 危険表示のある石塀の撤去作業を行う。
                
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危険表示の石塀撤去作業 石材の移動作業 石材を整理保管する
石材を敷く割れ瓦の準備 危険な石塀を落とす作業 石蔵から品物の運び出し
<5月3日>被災したオートバイ販売店にてガレキの分別撤去ボランティア
  視察で見えられ谷参議院議員と記念撮影 ガレキの分別と積込み作業
  ガレキの分別作業
ガレキの分別作業 ガレキの分別作業 並んで手渡しで運び出し
分別したガレキを積込む ガレキ置き場へ搬送 ダンプからガレキを下ろす
 
<気仙沼及び陸前高田の被災状況>
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気仙沼の被災地、ここまで大きな船が・・ 気仙沼の被災地、ここまで大きな船が・・ 気仙沼の被災地 なにも残っていない陸前高田 陸前高田の被災地
 
  <5月4日>唐桑半島沿岸部クリーン作戦、浜に打ち上げられる木材や漁具などの片付けボランティア
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木材等が一杯の浜辺 木材等の分別撤去作業 分別撤去作業 分別撤去作業 分別撤去作業
細かい木片などは集めて焼却 分別撤去作業 分別撤去作業  自衛隊機の遺体捜索  自衛隊ヘリの遺体捜索
 
  <5月5日>気仙沼市内被災住宅のヘドロ清掃作業。我々は午前中で作業を終え宇都宮へ帰宅
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ヘドロ対策の床剥がし 被災住宅の清掃作業 被災住宅の清掃作業 押入れの宅床剥がしが難航 電動ノコギリが使えず中断
 
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