名残惜しい気持ちを堪え、これからいきなりの難場が待っているという大貫CLの説明に緊張感で胸が震える。
班編成を変更し、八木沢SLも前方の班に入ってしまったので、私が最後尾になってしまった。
大丈夫かなと不安が募るが、頼むよ!との皆の掛け声に意を決しシンガリを勤める覚悟を決めた。
山頂直下の岩場をトラバースしたり、急なガレ場をゆっくりと慎重に下る。油断すると足を滑らせて滑落する
危険があることや、浮石を引掛けて落石の原因になるなどの注意を受け、一歩ずつ確実に足を運ぶ。
全員の緊張感がヒシヒシと伝わってくる。
大貫CLが慎重に鎖や岩場を確かめて、私たちに的確な指示をくださる。その指示を受け、誰もが、先生の動きをじっと
みつめ、見様見真似してゆっくりと足場を確かめながら降下していく。先に降りた者は後続者が無事に
降下するのを確認し、間が離れないようにして進む。時折休憩を入れながら鎖と岩場の連続を約2時間(標高にして約600m弱)
も続けたが、全員が怪我も無く無事に通過。
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山頂直下の岩場を下る
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山頂直下の岩場をトラバース
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山頂直下の岩場を行く
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編笠山と真教寺尾根の分岐
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