目にみえるもの、触れるもの全てが大自然の中、雨飾山山行初日は、キャンプ場近くの川での「渡渉訓練」から始まった。
簡易ハーネスを結び、厳しい崖をロープで降りた先の「川の景観」は、故郷(飛騨)の飛騨川支流夏焼川の風景を思い起させた。
崖を降りる際のロープの結び方はしっかり復習したはずであったが、すっかり忘れており、覚えた気になっていても本当は覚えていないことを
思いしらされた。
渡渉訓練は勿論初めての経験であり、子供の頃の「川遊びの延長」と思いきや、浅い場所にも拘わらず何度かバランスを崩すことがあり、
「深さ」と「流れの強さ」を見誤る事態は大いにあり得ることを実感した。
しかしながら、夏の強い日差しの下での渡渉はあきることがなく「少年時代の我」を追い求め、そのままもっと上流に行ってしまいた
い欲求にかられた。
渡渉訓練が終わると、はじめて経験するテント泊である。メインイベントの夕食は、女性軍の独壇場であり、ごちそうになった豚汁、
そのおいしさは格別であった。
また、メンバーの数々の山行体験談は特に興味深く、ひとつひとつ強く印象に残った。自らに課している「日頃のトレーニングを
もっともっとレベルアップしないとついていけない」ことを痛感した。教訓である。
はじめてのテントでの寝袋の一夜は、少し頭の方が低かった(平ではなかった)が、朝が来るのは思いのほか早かった。
このような「初体験」のことばかりの初日の出来事はいつまでも心に残ることであろう。
これからも「未見の我」を求めつづけ、日々自分自身を成長(鍛えて)させていかねばと胸に刻んだ次第である。
|
|
<大海川での渡渉訓練>
|

高原高原第2Pに到着
|

渡渉訓練A班
|

渡渉訓練A班
|

渡渉訓練A班
|

渡渉訓練B班
|

渡渉訓練B班
|
|