初級楽校第11回実技「安達太良山」
 
 
第11回実技「安達太良山」 記録:宇都宮ハイキングクラブ 国府田宣行
日時2015年3月14(土)〜15日(日)
1日目コース  大谷事務所=宇都宮IC=二本松IC=奥岳温泉P・・・勢至平・・・くろがね小屋泊
実技概要 雪山歩行訓練、小屋付近にて滑落訓練
2日目コース くろがね小屋・・・峰の辻・・・安達太良山山頂・・・峰の辻・・・くろがね小屋・・・勢至平・・・奥岳温泉P=(入浴)=(高速)=大谷事務所
実技概要 アイゼン歩行訓練(安達太良山頂ピストン)、滑落訓練
班編成(指導スタッフ) (吉岡CL)B班4名(新井)、C班:3名(三村)、D班:4名(広瀬SL)

第11回実技「安達太良山」に参加して 宇都宮ハイキングクラブ 国府田宣行
 
*写真をクリックすると大きくなります。
 雪山登山訓練を初めて3回目。今回は1700mの安達太良山山頂を目指した雪山訓練である。 数日前の降雪で新雪が約60cm積雪との情報があり、また、ロープウェイが利用できず行動計画を変更するとの
前途多難な訓練になった。

<1日目:3月14(土)>
 安達太良高原スキー場駐車場(奥岳温泉P)でスノシュー、ワカンを装着して雪上歩行訓練開始し、3班に分かれ1人が100歩ずつ交代で先頭を歩く。 新雪の積雪でトレースはあるものの先頭は辛い。烏川橋付近から勢至平間は、無雪期はあまり感じない登りがスノシュー装着では非常 にきつく呼吸も荒くなる。
 勢至平から風が強く、斜度のある難場のトラバースは緊張の連続であったが、全員くろがね小屋に無事到着した。 途中、強風時ピッケルを利用した耐風姿勢の指導を受ける。
 昼食後、小屋近くで滑落停止訓練を実施する。ロープで自己確保して急斜面を滑落し、ピッケルで停止体制をとる。ロープを使った訓練 のため安心して滑落・停止は出来るが、実際に表面が凍結した斜面で滑落停止が出来るかは、更に訓練が必要と感じた。

<2日目:3月15日(日)>
 快晴の朝を迎え、本日はアイゼンを装着した雪上歩行訓練を安達太良山山頂までピストンで実施することになった。
 小屋を出て直ぐに急登。その後緩やかなアップダウンを繰り返し、峰の辻に到着し目指す安達太良山が朝日に輝いて見える。 ここまで晴れて微風の中、吉岡CLを先頭に順調に歩を進めた。危険個所は無かったが、新雪でアイゼン装着した足が深く取られるところ、 また、風で新雪が飛ばされ凍結したところの歩行は予想外に疲れが蓄積される。  峰の辻からいったん下り、登り返して安達太良山山頂に到着した。
 山頂では、予想に反して微風であり、西の船明神山(1,667m)から  北側の吾妻連峰までの展望は素晴らしかった。山頂での展望を楽しみ写真を撮ってからくろがね小屋へ下山を開始した。
 途中、峰の辻を通過しようとした時、両腕を抱えられ足を引きずり顔に怪我のある女性が近づいてきた。スキーで転倒し腰を痛めて、  救助ヘリを呼んだとのことだった。間もなく救助ヘリが到着し、怪我した女性をピックアップしていった。  (※後で聞いた話では、昨夜行方不明になった方を救助したとのこと。)
 私自身、救助ヘリで搬送された場面にであったのは初めてであった。事故に遭わないように登山技術を学んでいるが、  救助ヘリで搬送されるような事が無いよう更に気持ちを引き締めた。
 小屋を目前にした斜面で、ザックを背負った状態で滑落停止訓練を実施したが、なかなか上手くいかない。不安が残る。  小屋で昼食をとり、昨日きたコースを安達太良スキー場駐車場に戻る。
 今回も雪山で楽しい訓練ができたことは講師の皆様に感謝いたします。
       宇都宮ハイキングクラブ 国府田宣行記

 
<1日目は強風のためくろがね小屋まで>

奥岳登山口にて
 

奥岳登山口にて
 

くろがね小屋へ到着、
昼食を摂る

小屋での楽しいひと時
 
<2日目は快晴でを出発の準備>

くろがね小屋より鉄山と
馬の背方面を望む

くろがね小屋の名物
「呼び鈴」



ザックへのワカンの装着方法、山頂へは
アイゼンとピッケルで出発
<安達太良山山頂を目指す>
*写真をクリックすると大きくなります。

くろがね小屋前でC班の
記念撮影

くろがね小屋前でD班の
記念撮影

くろがね小屋前でB班の記念撮影、後方は馬の背方面

くろがね小屋前でB班の記念撮影、後方は馬の背方面

約1時間で峰の辻に到着
(国府田さん)

安達太良山の山頂が見え
てきた(積雪90cm前後)

安達太良山主稜線付近の
樹氷と風紋

小屋から1時間40分で安達太良山山頂直下に到着

       西の船明神山(1,667m)から安達太良山山頂(1,699.9m)までのパノラマ

安達太良山山頂直下での記念写真全員(最高の天気)

記念写真B班

記念写真C班

記念写真D班
 

山頂直下の岩氷(強風が作り出す造形美

安達太良山の道標も氷柱
みたいになる

昨夜の遭難者を救助ヘリが
ピックアップ(峰の辻)

くろがね小屋上部で滑落訓練
 

下山はスノーシュとピッケル装備で奥岳登山口に向かう
 

 

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