第11回実技講習〜雲竜渓谷〜

〜氷上歩行、ピッケル活用法〜

日 時:2009年02月3日(火) 天気:曇り後晴れ
コース:コース:東武日光駅集合==雲竜渓谷登山口・・・雲竜渓谷(氷上アイゼン歩行等)・・・登山口      
   
 
 第11回実技山行〜雲竜渓谷〜が行われた。  今回の実技講習の主なメニューは下記の2項目です。
(1)氷上アイゼン歩行、渡渉、ピッケル活用訓練
(2)フロントポイント活用、シングルアックス登降訓練
 
以下、ハイキング楽校生の感想文を読んでください。

 <第11回実技山行「雲竜渓谷」感想文>     野木山想会 中村 宗仁
*写真をクリックすると大きくなります。
 2月3日早朝、身支度をすませて野木を4時半に出発。吐く息は白く、車の窓は凍結していた。 今日は待ちに待った、雲龍渓谷へ。6時に東武日光駅に集合。ここで他のメンバーと合流して 目的地ゲート前に到着。  ここでザックなどの装備を整え、入念なストレッチをしてからいざ出発。
 緊張と不安、そしてまだ見たこともない雲龍渓谷への憧れの思いが入り混じり、 歩幅がついつい広くなってしまう。雪がちらついてきたが 気持ちは高揚しており、それもまた楽しく、仲間もまた元気な様子でわたしも気分は上々である。 道は凍っており、以前習ったフラット歩行を思い出し、一歩一歩慎重に進む。
 稲荷川展望台で休憩し、ここでアイゼンを装着する。家で何度も練習していたが、実際にやってみると慣れない アイゼン装着に時間がかかってしまう。アイゼンを装着すると一層に緊張がふくらむ。ここからが本番。 仲間も緊張しているように見えた。気のせいだろうか。

 展望台を出発。先日座学で学んだ事を思い出しながら進む。 沢を渡渉、雪の斜面をトラバース、慣れない歩行に足を滑らせながらも慎重に歩く。息もはずみ、 体も温まってきた。 無我夢中で気がつかなかったが空を仰ぐと、快晴で風もなく穏やかなハイキング日和になっていた。
 小さなアップダウンを繰り返しながら渓谷沿いを進む。するときらきら光る氷の壁が目に入ってきた。 最初に現れた氷壁はとてもきれいなものだった。氷の世界を初めて見る自分には自然が作り出す氷の芸術が まぶしかったが、ベテランの人達はこんなに氷や雪の少ないのは初めてだと言うので少しガッカリしてしまう。    


長い林道を行く ここから沢ルートに入る 沢ルートを行く
驚くほど、雪が少ない 所々凍っているので慎重に 展望台にてアイゼン装着
展望台から雲竜渓谷へ 早速沢を渡渉する 昨年は氷上渡渉だったのに
友知らずを行く 雪と氷の世界を行く でも雪と氷が少ないのに驚く
沢の渡渉 雲竜爆へ向かう 雲竜瀑取付に到着
水の流れが見える雲竜瀑
(一部氷結?)
雲竜瀑を断念、講習場所選定
 
アイゼン歩行訓練 アイゼン歩行訓練
氷壁の登降訓練 シングルアックス登降訓練 シングルアックス登降訓練 フロントポイント活用訓練 フロントポイント活用訓練
 
 ここで2班に別れ斜面の登下降と氷の壁をWストックとアイゼンのフラットポイントを活用しての 登下降法を練習する。 フラントポイント活用法とアックス活用法を繰り返し学習することで身につけることができた。講義は楽しく、 またたくまに時間が過ぎて昼食になる。
 仲間と語らいながらの食事をすませ、後ろ髪を惹かれる思いで下山だ。 帰り途中氷の壁を利用してスクリュー支点の念じ込みを体験させてもらう。初めての体験だったので興味深く時間 を忘れてしまう。
 展望台でアイゼンを脱着し、林道を何度もすべりながらも駐車場へむかう。気温が高かったせい で朝の氷が解けて行きに比べて歩きやすくなってはいたが日陰は凍結しているので何人かが転ぶハプニングがあった がなんとか全員無事にゲートに到着。
大貫先生、皆さん、今回もお世話になりました。この体験を生かすべくこれからもいろいろなことにチャレンジして いきたいと思っています。
       中村 宗仁           
岩場は慎重に下山
スクリュー支点の念じ込み
友知らずを行く
友知らずを下山
友知らずを抜ける

ハイポーズ!(展望台にて)
 

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