第6回実技山行〜裏妙義〜

〜難場通過技術〜

日 時 :2008年09月 14日(日)

天 気:曇り時々晴れ
コース:
石橋P⇒岩船P⇒太田・足利IC⇒松井田IC⇒国民宿舎P・・・丁須の頭・・・チムニーの鎖場・・・丁須の頭・・・ ・・国民宿舎P(入浴)⇒松井田IC⇒⇒太田・足利IC⇒⇒岩船P⇒石橋P

 第6回実技山行のテーマは、難場通過であり、今回も実践的な訓練が可能な裏妙義にて、難場通過技術(鎖場通過法 及び固定ロープを活用した岩場登降)の実技講習を行うことになった。  ただ、出発時から雨が降りやまず、場合によっては講習場所の変更も考える必要があるか心配したが、天気予報通り、 現地に到着する頃には、天気も回復しそうだったので、大貫CL、八木沢SLからは、予定通り実施するとの指示があった。

以下、ハイキング楽校生の感想文を読んでください
 

 <第6回実技山行(裏妙義)記録・感想文>     マロニエHC 吉田美枝子

 9月14日(日)石橋駅東口Pを予定通りAM5時出発です。昨夜からの雨がまだ降りやまない中、 バスは岩船Pで仲間達を乗せ妙義山へ向かう。上信越高速道路に入る頃から徐々に雨が降りやんできて、 松井田ICを下りる頃には雨も上がっていました。
 裏妙義国民宿舎の駐車場にて、ストレッチを行い、国民宿舎横の登山口から出発です。 私にとって初の岩場登降、うまく登降できるのか。また、蛭もいるというので噛まれたらどうなるんだろうとの 緊張と不安に心が揺れます。
 いくつかの小さな沢を渡った後は籠沢沿いの道となる。湿度が高く風の無い山中を登って行く。 歩き始めると、班長について行くのが精一杯で、噴きだす汗をぬぐいながら、大きな岩の塊や鎖場をどうにか越えて 進む。
 そして、2番目の鎖場では、大貫CLが設置した 固定ロープと鎖を掴みながらスベリそうな岩場をよじ登る。鎖、ロープだけに頼らずに両手両足の3点確保で移動する。 そのほうが握力、腕力の疲労が違ってくるし身体が安定するそうです。勉強になります。
 その後も上りがつづき、更に長い鎖を登り切ると、ようやく右から御岳経由の道が 合流する稜線についた。
 ここで昼食かなと思ったのですが、もう少し頑張れーと言われながら稜線を少し下って左側のトラバース道を 通って回り込むと丁須の頭基部への登り口に到着した。ここで、大貫CLから指示があり、簡易ウエストハーネス と自己ビレイ用スリング+カラビナを装着する。
ここから、丁須の頭に登るまで難場通過訓練です。すぐに左斜面に鎖場が現れ、垂直に登った後、右に横バイ するように鎖が付けられている岩場を「支点と支点の間は1人づつ・・」などの注意を受けながら、 カラビナ2個を架け替えながらトラバース。
 やっと丁須の頭で昼食とのことです。ですがここも大岩を上がらないと食べられません。マッシャーで登ります。 急斜で躊躇している私に「大丈夫だから行けー!」とYさんの声が響きます。結び方は間違ってないか 、ホントにわたしを支えてくれるのか心配です。何度もまわりのひとに確認してもらいクリア。やっと ごはんです。強い日差しでしたが、今日は冷やし中華にして正解・・それにおいしいおすそわけもあり ほっとひと息♪♪遠くに烏帽子山を見ながら・・山頂は狭かったので今回全員での記念写真はナシでし た。残念!
 
*写真をクリックすると大きくなります。
裏妙義国民宿舎Pにて
国民宿舎左側が登山口 最初の鎖場(何なく通過)
渋滞している、2番目の鎖場があるらしい 岩が滑りやすいので、大貫CLが固定ロープ設置 難場通過訓練開始 両手両足で3点確保
丁須の頭基部にて簡易ウエストハーネス装着 垂直に登った後、右にトラバース 難場通過訓練開始
 
カラビナ2個を架け替えながらトラバース
登り切れば丁須の頭
マッシャーでの登攀




マッシャーでの岩場登攀訓練 慎重にマッシャーで登る ほっとするお昼休憩
 
続いて、難場通過の際に最も危険性のある岩場の下降訓練です。(懸垂降下など)

 昼食後、尾根伝いに少し行くと、チムニー(岩溝)の鎖場があります。  狭いチムニー内に鎖があり、15m位と言いますが、下の人が小さく見えてわたしにはその3倍位に 感じます。順番を待つうちに恐怖で降りるのを止めたくなってきました。無事に降りてもまた自力で 上がってくる自信が持てません。
 簡易ハーネスにカラビナを掛け、ロープを結び私の番、ムンターで 制動しながら降りるみんなとは違い、下でビレイしてもらいテンションで降りていく。それでも恐くて 足がすくみます。 1歩が出ないわたしに先生たちからアドバイスをもらう。簡易ハーネスが骨に食い込んで苦しい。 もう引き返せない 地面に足が着いた!うれしい! \(^o^)/
 その喜びもつかの間、戻りが待っています。自分の手と足を使って登ってこい との指示に、覚悟をきめてGO! 手、足をしっかりと岩にかけ1歩ずつ登って行く。途中、足を出す場所 が見つけられなくなり動けなくなって、上から垂らしてもらったスリングを掴み、下から足を 押えてもらってようやく登り切る。またまた先生たちに助けられました。よかった、よかった。感謝!感謝!
 
八木沢SLによる降下
準備確認
チムニーの鎖場での
懸垂降下訓練
降下訓練と
鎖場の登攀
チムニーの鎖場での懸垂降下と鎖場の登攀訓練
 あっという間に予定時間を過ぎもう2時近い、急いで帰り仕度をしてピストンで帰路につく。
 そして、登る時にも固定ロープを張った2番目の鎖場では、岩場の下降をムンターを使っての懸垂降下 で下りる。皆さん訓練のときよりスムースに降りている。私も今日初めてムンターなのに、岩場降下訓練 の効果なのか、それ程の恐怖感もなく、「岩面に90度になれ・・」などの声に 助けられ、何とか着地できたときはうれしかった。(やった!)

汗だくで歩きつづけ、国民宿舎に4時20分無事帰還。入浴タイム〜極楽で〜す。
 初の難場通過〜おかげ様で充実した1日を過ごせました。ありがとうございました。
                    吉田美枝子
 
2番目の鎖場での岩場の下降(ムンターを使っての懸垂降下)

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