第5回実技山行〜東黒沢〜

〜渡渉・ロープ活用〜

日 時 :2008年08月 17日(日)

天 気:曇り時々晴れ
コース:
石橋P⇒岩船P⇒太田・足利IC⇒水上IC⇒白毛門登山口P・・・東黒沢に入渉・・・ハナゲの滝付近にて渡渉訓練、固定ロープ 活用訓練・ 講習・・・白毛門登山口P⇒入浴⇒水上IC⇒太田・足利IC⇒岩船P⇒石橋P

 今回の第5回実技山行は、近年、雷雨などによる急な増水で沢を渡渉するケースが多いことから、 実践的な渡渉実技及びロープを活用した安全対策等の実技講習を行うことになった。実技訓練の場所も、より実践的な渡渉訓練が 可能な谷川岳ロープウエイ駅近くにある東黒沢である。  ただ、出発してすぐに雨が激しく降ってきた為、大貫CL、八木沢SLからは、現地の様子を観てから、実技訓練の場所も含めて 実技講習の内容を決めたいとのお話があった。

以下、ハイキング楽校生の感想文を読んでください
 

 <第5回東黒沢実技山行(渡渉)記録・感想文>     宇都宮HC 神山光子

 いつものバスは、石橋Pを予定よりも早く朝5時少し前に出発したが、途中岩船Pで仲間達を乗せ、水上方面に 出発する頃には、本降りの雨になっていました。
 途中、高速道路から見る眼下の川は、水量も多く濁流と化しているなど、この雨の中で渡渉訓練ができるのか 不安に気持でいっぱいでしたが、水上ICを降りて谷川方面に向かう頃には晴れ間がのぞき、湯檜曽川も雨の影響 を感じさせない通常の状態だったので安心しました。
 最終休憩地の沢の状況を確認して、東黒沢での渡渉講習は予定通り実行することが決まった。白毛門登山口Pに ついた頃には、強い日差しがあり、入念なUV対策とストレッチをし、歩き出しました。 出発して、すぐに東黒沢を渡渉するコースに入る。早速、ストックを活用した渡渉実技(?)です。もう一度の渡渉実技 の後、ハナゲの滝に到着しました。このハナゲの滝付近にて渡渉訓練を行うことになりました。

 まず、スリング、安環付きカラビナで簡易ハーネス(ウエスト)を装着し、1〜4班が班毎に分かれて1〜3人徒渉訓練開始。 私たち1班も吉岡班長の特訓(?)が始まりました。ズリ足で川底を探りながら歩く、一人よりも、二人で、 三人になると流れの勢いに負けず、より安全に渡渉できる。(人の世も同じですね 人の和・チームワーク・仲間・・・)
 
*写真をクリックすると大きくなります。
最終休憩地にて
湯檜曽川の状況確認
東黒沢に入る。結構大変そう! 早速、ストックを活用した
渡渉実技(?)
Wストックで三点確保しながら飛び石を活用 渡渉訓練、実技(?)
ハナゲの滝付近に到着、装備を付ける
2人でのスクラム徒渉
大貫CLの実技指導
スクラム徒渉訓練@
(3・4班)
スクラム徒渉訓練A
(3・4班)


スクラム徒渉訓練B
(3・4班)

スクラム徒渉訓練C
(1・2班)

スクラム徒渉訓練D
(1・2班)

スクラム徒渉訓練E
(1・2班)

この後、ハプニングが・・。
 
 
 続いて、今後、難場通過の際にも必要となるロープ活用法についての訓練です。

 まず、岩場に固定ロープを張り、マッシャーで確保しながら登り、ムンターで降りる訓練を行いました。
 マッシャーロープの使い方やムンターについて、班長の指導を受け、6月のセルフレスキューの訓練を思い出しながら、 ムンターでの懸垂降下訓練をなんとか無事終えたと思った瞬間、足を踏み外してバランスを崩してしまい 右手甲を打撲、名誉(?)の負傷・・・。
 ロープとカラビナの結び方に確信が持てず、不安感でいっぱいでしたが、実際に岩場を下降するとなると、ロープを持つ手の位置 と足でバランスをとることなど、実際に経験しないと掴めない ことも身をもって体験できました・・。

 
ハナゲの滝にて記念撮影
 
懸垂降下訓練@
懸垂降下訓練B
懸垂降下訓練A
懸垂降下訓練C
 次に、少し下流に移動して、ロープを活用した渡渉訓練を行いました。
班毎に、一人がロープで確保して、もう一人が対岸へ渡渉して、固定ロープを張り、 他のメンバーは、ウエストロープを使って徒渉する訓練を行った。(班毎に繰り返し訓練)
 ムンターや腰からみでの確保、ツウーハーフ結びでのロープ固定法・8の字結びなどなど・・なかなか 一度では頭に入りませんでした。

 振り返ってみると、私にとって今日一日は、不安と挑戦そして悪夢〜装備の判断ミスによるズックの靴底剥離。 徒渉訓練でも足を滑らし臀部強打とずぶ濡れ状態・・。岩場下降の際の名誉(?)の負傷〜のような一日 でしたが、スリルに満ちた充実の一日でした。
 そして、「相手の速度・相手の気持ちを考えながら、思いやりながら確保ロープを渡すこと」との 大貫CLの言葉が、本日一番心に残りました。怪しい雲にハラハラさせられながらの、実り多き渡渉の勉強 であり、ただ安全・安心・楽しいの、ハイキングの楽校ではなく、人生の楽校で学んでいるような気がいたしました。
 温泉で冷えた体と、傷を癒し。4時 湯テルメ谷川温泉を後にして、無事帰路に着きました。
いつもながら、大貫CL、八木沢SLをはじめ先輩の皆様、もうしばらくお世話になります。ありがとうございました。
           神山光子                
 
 
少し下流に移動する
 
ロープを活用した渡渉訓練@(3・4班) ロープの固定方法
 
ロープを活用した渡渉訓練A(3・4班) ロープを活用した渡渉訓練B(3・4班) ロープを活用した渡渉訓練@(1・2班)
ロープを活用した渡渉訓練A(1・2班) ロープを活用した渡渉訓練B(1・2班) ロープを活用した渡渉訓練C(1・2班)

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