勾配は35度前後、斜面に平行の歩き方、斜め上方又は下方への歩き方、直登したり下ったりの
キックステップも、バランスよく安定してできるようになりました。今日の雪質は、かなり締まって
いるものの、手に握るとさらっと崩れる感じです。
滑落停止法は、何も持たない状態の、体だけの抱え込みや、ニー&フット、ハンド&フットなど、
急場に合わせた方法がありましたが、いかに早くその姿勢が取れるかが、最重要課題でした。
ピッケルを使っての停止法は、斜度50度前後のかなりの急斜面の所で行いました。仰向けで滑落したときに、
「素早くうつぶせになりながら、ピッケルを斜面に打ち込み、両足は斜面から上げて、なお、ピッケルの
ブレードが胸の下にあり、片方の手はシャフトを持って腰の位置にあって、両肘が体につく状態にする」など、
文章にすると長くなりますが、瞬時の一連の動作が要求されました。皆さん真剣に受講して、たちまち
マスターして止まれるようになりました。ほんとだよ〜。
「いつでもピックは山側に」、が、ピッケルを持ち歩く「基本」だそうですが、2〜3歩いて、
方向転換すると、もう忘れてしまうのが・・・私だけだったようです。
対風姿勢も、登りは簡単にできますが、下っているときには、体を反転しなければなりませんから、
これもまた素早い動作が要求されます。両足と、ピッケルが三角になるようにするのがポイントでした。
滑落は、命にかかわることだけに、教える先生も、皆さんも真剣でした。
昼食後は、雪崩発生を知るための、雪の弱層テストを行いました。見た目で弱層がわかる場合もありますが、
指で触ってのハンドテストも、行いました。シャベルテストも行いましたが、雪の層は思った以上にしっかり
としていて、両手で抱えて手前に引っ張るテストでは、うんこらしょっと、力を入れても取れません。
今日の雪の状態は最高に安定していました。
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歩行法とピッケルの使い方 についての大貫CLの指導
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雪上登降訓練@ (蹴りこみ、キックステップ)
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雪上登降訓練A (下りのキックステップ) |
耐風姿勢訓練 |
滑落停止訓練@ (ニーアンドフット) |
ピッケルによる滑落停止 (大貫CLの指導) |
滑落停止訓練A |
滑落停止訓練B |
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