第9回実技山行〜鹿沼岩山(支点構築、確保法)〜

〜支点構築、フォロアーの確保法など〜

日 時:◆2007年12月 8日(土):参加者25名(講師含む)
天 気:晴時々曇
コース:鹿沼岩山登山口集合(日吉神社)・・・岩山3番岩(岩トレ)・・・登山口

 当初予定していた9日(日)から一日前倒しして、12月 8日(土)に 第9回実技山行〜鹿沼岩山(岩場登降)〜が行われた。  今回の実技講習の主なメニューは下記の3項目です。
(1)トップロープ登降反復(特に下降重視)及び確実なビレイ(講習用Wビレイ活用)
(2)支点構築(タイオフ・2点支持・60度以内・流動分散等)
(3)フォロアーの確保法(自己ビレイを必ずとり腰がらみ・ガルーダ・ワンターン等で確保)

   鹿沼岩山での岩トレは、今回で2回目です。皆さんも岩に慣れて1回目ではうまく出来なかったことも 出来るようになりました。また、来年2月から行われる雪山実技講習に必要な「フォロアーの確保法」 の訓練も実施でき、充実した実技山行となりました。  

以下、ハイキング楽校生の感想文を読んでください。

 <第9回実技山行記録、感想文>
「鹿沼岩山〜支点構築、フオロアーの確保訓練(12月8日)〜に参加して」    マロニエHC 手塚一夫

 鹿沼の日吉神社前に全員集合、大貫CLから今日の講習の目的と、留意点の説明があった。2日前の座学で 班編成(1〜5班)、室内でのロープ結束法やガルーダの実習を終えているのと、先月に引き続き鹿沼岩山 での2回目の実技講習なので、皆和気藹々で張り切っている。
指先のストレッチから体を温めて出発。3番岩A峰まで登ってリュックを下ろす。
*写真をクリックすると大きくなります。
 1班、2班は、八木沢SLの指導の下でC峰東面とC峰西面をトップロープ登降訓練をすることになった。
 最初にスタートしたC峰東面にでは、始めに、八木沢SLと、猪鼻さんが模範演技で軽々と登って、 降りてくる。早くて、確実である。下りで、落下テストすると、ロープがかなり伸び縮みすることが わかった。ビレイヤーはロープを常に緩みのないように引っ張っておかなければならないと認識した。
 私も前回は、散々てこずり、途中一休みして、ゆっくり上がれと励まされて何とか登りきったので、 胸がどきどきしていて緊張していることが良くわかる。  登る前には、ビレイヤーとハーネスとメーンロープの結合を確認して、「登ります」「OK」と お互いの意志を統一してから登る。下りは「クライムダウン」「OK」「テンション」などと、 連絡を密にしておく。今日は事前にルート、手がかり、足がかりを良く見ていたので、前回より楽に登れた。 しかし、降りてくるとのどが渇き、常に、練習が必要だと感じる。

 次にC峰西面に移り登降訓練をおこなう。のぼり始めがややオーバーハング気味の面で、前回2回チャレンジ したが手がかりが取れず手が疲れて登れなかった。  今回は先に上がった人の足の位置を見て、登ろうとしたがうまくあがれない、吉岡さんから「右足に重心 をかけて」「左足を上げて、左に重心をかけて」と指示が出る。 何とかうまく手がかりがつかめて登ることが出来た。

 今回のトップロープ登降訓練は、特に下降(クライムダウンの訓練)と安全を重視した確実なビレイ (講習用Wビレイ活用)を徹底する事であった。
 
 
3番岩A峰上部にて準備中

登攀訓練(C峰西面)

ビレイ訓練(Wビレイ)

支点構築(2点支持)
の指導

 
登攀訓練開始(C峰東面)

登攀訓練(C峰西面)

ビレイ訓練(Wビレイ)

60度以内、流動分散
が大切

 この後A峰に戻って楽しい昼食、いろいろのご馳走が回ってきて堪能した。この時、C峰東面で練習中の皆さんに 声をかけるのを忘れ、先にいただいてしまいました。ごめんなさい。

午後からはD峰で支点の取り方の実習。
・支点を取るときには自分が落ちないように必ず自己ビレイをとる。
・既存の固定ハンガーなどを利用して支点を取るときは、万一を考えて少なくとも2箇所から取る。(2点支持)
・この時岩の方向により2本の長さが等しく、角度が60度以内になるようにする。(流動分散)
この他にも、岩や、立ち木、ブッシュなども利用できる。この場合、シュリンゲや7mmロープも役に立つ。

 次に同じ場所で、自己ビレイを取り腰がらみ確保法、ワンターン確保法を実習する。手の動きがなかなか 身につかない。雪山では利用価値があるとのこと。
 腰がらみの確保法はテンションがかかった時に直接腰に力がかかるので、自己ビレイや腰を下ろす場所、 踏ん張れる様に足の位置などに気を配り、引きずられないようにする必要がある。
 ワンターンはテンションがかかった時にワンクッションあるので、きちんとした支点がある場合には より安全な確保法だと感じた。  
 その後、ムンターで懸垂下降を行った。初めての女の人は、やろうか、やめようかと迷っていたが、 皆に励まされて降りてみれば全然問題はなくニコニコ顔をしていた。

 我々のグループは忠実に、慎重に、確認をしながら行動したためか、一番遅くまでかかってしまい 他の皆様にご迷惑をかけてしまった。お詫び申し上げるとともに、もっと練習を重ね素早く、 確実に行えるようにしなければいけないと痛感した。神社に戻ってから皆に、大貫CLから、 コールははっきりと、確認は忘れずにとのご指示があり、来年の古賀志での再開を楽しみに解散した。 大福もちがおいしかったなー。
 

岩を利用した支点構築の
指導(八木沢SL)

立ち木を利用した支点構築
 

腰がらみ確保法の指導
(大貫CL)

腰がらみ確保の訓練
 

ワンターン確保の訓練
 

フォロアーの確保訓練
3班4班(A峰上部)

フォロアーの確保訓練
5班(B峰南面)

ムンターでの懸垂降下
訓練

12/8(土)参加の皆さん(B峰南面にて)
 

TOP   戻る

1