第4回実技山行〜安達太良山〜

〜読図、疲れにくい歩行法、観天望気〜

日 時:2007年07月 8日(日)
天 気:曇り
コース:宇都宮IC⇒二本松IC⇒奥岳温泉⇒ゴンドラ・・・安達太良山頂・・・船明神山・・沼尻登山口・・
     沼尻温泉(入浴)⇒磐梯熱海IC⇒宇都宮IC⇒往路帰宅
   

 <第4回 実技山行「安達太良山」感想文>     マロニエHC 金原 武

*写真をクリックすると大きくなります。
 7月8日(日)安達太良山方面は曇りまたは雨の予報である。宇都宮市営大谷駐車場を6時20分に出発、 宇都宮ICから一路安達太良山へと向う。
郡山JCを過ぎると安達太良山を見ることが出来るが、今回は残念ながら雲の中で見ることが出来ない。 二本松ICから岳温泉を経由し奥岳温泉に到着した。
登山の準備をして9時前にいよいよスタート。ゴンドラに乗り頂上駅登山口で集合し準備運動の後、 3班に分かれ木道を歩き始める。


  ゴンドラ頂上駅にてストレッチ   よく整備された登山道を歩く

霧のため周りの景色は何も見えない。
このような状態の中、コンパスと地図で進行方向を 確認し、更に現在地の確認も行う。
 このような現在地確認(数回)を行いながら、安達太良山頂へ向かう。
  現在地確認の訓練@ 結構難しいね!  

■現在地を推定するコンパス訓練

 コンパスで登山道の進行角度を確認し、地図上の登山道の進行角度 とチェックして、現在地を推定する訓練を行う。
 霧のため周りの景色は何も見えない為、現在地確認作業に確信がもてず、 答える声も小さい。
 しっかりした登山道で大きく方向を変えたあとに行うと現在地を推定し易い。 しかし、周りが見えない時の現在地確認は非常に難しいものと考えておく必要がある。
 見通しが悪い時には こまめに地図上の進行角度を確認し、大きな進行方向の変針がないか常に 確認する姿勢が必要となる。

現在地確認の訓練A
 
熱心にコンパスと地図を見る
 
見えない中コンパス頼りに進む
 
もうすぐ安達太良山!
 

 コンパスの訓練を消化し、無事、安達太良山頂下に到着した。
山頂は狭いので、ここで少し早い 昼食を摂る。食事中に次第に霧も晴れてきた。
安達太良山の山頂でにて改めて班毎に記念撮影。これから向う尾根も確認することが出来た。
 
少し早い昼食、霧も晴れてきた
 
安達太良山頂にて(1班)
   

安達太良山頂にて(2班)
 
安達太良山頂にて(3班)
 
船明神山への分岐にて
 
船明神山手前の尾根にて
 

安達太良山頂下から船明神山への分岐にコンパスを合わせ、しばらく馬の背を 進むと分岐に到着した。この分岐を左折し、船明神山への尾根に向かう。右側に切れ落ちた崖の 底に沼ノ平を見ながら進むとガスの臭いが風に乗ってきた。 数年前にガスによる死亡事故の話を聞きながら尾根を進む。 途中でコンパスと地図で現在地を確認しながら 沼尻スキー場へ向う。

 
船明神山
 
船明神山からの下山
   

厳しい岩場を降りる
 
快適な下山路を行く
 
休憩と現在地確認訓練B
 
捻挫をした仲間の搬送訓練@
 

また レスキューとして足の捻挫を想定し傷者を下山させる訓練しながらバスに向う。 今回の実技山行は雨も降らず無事に全員が下山することができた。
 今回の安達太良山実技山行は、コンパスと地図による現在地の確認訓練を見通しの悪い 霧の中で行いながら進む内容の濃いものであり楽しい山行であった。 なお 高度計のあるものを準備すれば、地図上の現在地が確認できたと感じました。 ハイキング楽校に入学するについて、前会長から何回か話があったが、 一歩踏み込むことが出来ず今回思い切って入校したところであり、 あと10ケ月間学ぶことになるが自分なりに肩を張らずにリラックスしながら進めたいと 思っております。
(金原)
 
捻挫をした仲間の搬送訓練A
 
最後の休憩地点から見えた
白糸の滝
 
以上、今回の山行は、天候の関係で現場での観天望気の講義はできなかったが、代わりにセルフレスキューの 搬送訓練を実施した。 逆に、展望がきかないことから、コンパスの使い方についての有効な実地訓練が何回もできました。 コンパスの使い方についてはほぼマスターできたと思います。それと、コンパスと地図読みの難しさ と限界についても認識できたのなら・・・更に意義あるものになったと思います。

最後に今回の山行中に出会うことができた花を紹介します。

アカモノ

イワシモツケ

オオカメノキの実

クロマメノキ

コメバツガザクラ

ツマトリソウ

ナナカマド

ハクサンシャクナゲ

ウラジロヨウラク

イソツツジ

オノエラン

ネバリノギラン
   

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