第2回実技山行〜那須茶臼岳〜

〜読図、疲れにくい歩行法、ストック活用法〜

日 時:2007年06月 9日(土):1班〜3班、10日(日):4班
天 気:雨
コース:宇都宮IC⇒那須IC⇒那須峠の茶屋・・・峰の茶屋・・・茶臼岳・・峰の茶屋・・峠の茶屋
     ⇒那須IC⇒宇都宮IC⇒往路帰宅
   
 第2回実技山行は、那須茶臼岳である。今回は、日程を急遽変更した事などにより、9日(土)が1班〜3班
(18+2名)、10日(日)が4班(8+1名)と分割実施になった。
 我々9日組(1班〜3班)の乗ったマイクロバスは、野木・石橋・大谷を経由して、峠の茶屋Pを 目指す。那須方面の天候が気になる。 バスの中で、八木沢CLから  「那須茶臼岳付近には昨夜大雨洪水警報が発令されており、 現地まではとりあえず行くが、実技山行を実施するかも含めて現地で判断させていただく。コースについても、 現地(峰の茶屋)の状態により予定通りのコースをにするか変更するかを 決めたい。変更する場合のコースとして、朝日岳ピストンと避難小屋〜三斗小屋を考えている。」  とのお話があった。

以下、ハイキング楽校生の感想文を読んでください。

 <第2回 実技山行「那須茶臼岳」感想文>     野木山想会 山中明子

*写真をクリックすると大きくなります。
 野木町役場を5:00出発。どんより曇りだが、まだ雨は降っていない。マイクロバスは石橋駅東口 ・大谷観音駐車場を廻って、東北自動車道に乗る。那須インターチェンジを降りる頃には大粒の雨に なっていた。今日は那須地方には大雨注意報が出ているとか。気象予報がはずれることを期待していた のに、運悪く大当たりである。
那須駐車場に8:00到着。バスの中で雨具をつけて、完全装備で外に出る。ザァザァ降りなので、 準備体操は中止。茶臼岳の方向をコンパスで確認し、八木沢先生から疲れにくい歩行術を教えていただく。 総勢18名は2班に分かれて、8:35に歩き始める。
「八木沢先生の歩き方を見てご覧なさい。決してつま先で蹴らないでしょ」「靴の底が見えないでしょ。 足をあげて、地面を押さえるようにフラットに歩いているでしょ」と先輩のアドバイスを受けた。


 
疲れにくい歩行法の実技指導
  <コンパスの実地訓練@>
 小雨とガスであまり視界がきかない天候は、コンパスの実地訓練には最適である。
まず、地図(濡れないようにビニール袋に入れた)を出し座学の復習(茶臼岳の方向確認)後、
峠の茶屋Pの現在地から登山道の方向をコンパスで確認した。 更に、当面の目標である峰の茶屋へコンパスを合わせる。

スタートしてしばらく行くと小さな沢に出た。その沢を地図上で見つけ現在地確認をする。 茶臼岳・峰の茶屋の方向をコンパスで確認した。 川のようになった登山道の石を踏みしめながら登って行くと、登山道は大きく右折する。 ようやく9:45に峰の茶屋の小屋に着いた。
 
峠の茶屋Pから登山道に入る
 
<コンパスの実地訓練A>
   

朝日岳の沢も増水で白く泡立つ
 
もうすぐ峰の茶屋だ!
 
小屋にて休憩、行動食を摂る
  <コースの現地判断@>
八木沢CLから、雨で沢筋が増水しているのと 懸念していた雷と風の心配がないようなので 当初の予定コース(茶臼岳山頂〜牛首〜峰の茶屋の一周コース)に行くとの指示があった。
 

休憩後、茶臼岳目指して出発。ここで、またまたコンパスと地図を出して、 地図上1p位の茶臼岳山頂への歩き出しの方位角を 確認するお勉強。

雨がバシャバシャ降る中、茶臼岳に10:50登頂。崖崩れのため、 茶臼岳を一周する予定を変更し、元来た道を戻る。
 
茶臼岳登山道への方向確認
  <コンパスの実地訓練B>
 視界がきかない広場では、歩き出しの方向が非常に重要であり、 短い距離であってもコンパスで方向を確認する必要がある。
まず、地図で小屋から茶臼岳登山道の歩き出し地点の方向をコンパスで確認。
そのすぐ先にある分岐で左折するが、その方向もコンパスで確認した。

   

<コンパスの実地訓練C>
 
茶臼岳山頂へ向かう途中
  <コースの現地判断A>
八木沢CLが降りてくる登山者に声をかけて、牛首付近でがけ崩れのため登山道不明箇所があり、 引き返してきたとの情報を得た。
そこで、八木沢CLから、 当初の予定コースを変更して、茶臼岳山頂〜峰の茶屋へのピストンに変更するとの指示があった。
 
茶臼岳山頂にて記念撮影
 

峰の茶屋の小屋でそそくさと昼食をとり、またまた、コンパスと地図とのにらめっこで峰の茶屋からの 下山の方位角を決めて歩き出す。雨の中で健気に咲いているイワカガミ。登るときにはどうして目 に入らなかったのだろうと思いながら下山した。

そのあと、那須休暇村の温泉で心身ともに癒して、14:30には高速道路に乗った。 「こんなに雨が降っていたら、俺がリーダーだったら中止にするなあー」という声。 「楽校は学校だから、絶好のチャンスを与えられたと思えばね」「今日は貴重なお勉強をさせて いただきました。お陰様で、十分濡れました」と。「雨に煙って山が見えなかったので、 コンパスで方位を読むのには最適の日でしたね」と先生。生徒は「はい、その通りでございます」と。 何事も経験することの大切さを実感した1日でした。
(山中)
 
<コンパスの実地訓練D>
 
小川のようになった下山路を行く
 

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