定例山行・鼻曲山 |
日 程 | 2011.5.19(木) | ランク | BA |
地 図 | 鼻曲山愛鷹山(国土地理院25000/1) | 天 候 | 晴れ |
目 的 | 霧積温泉を起点に新緑や芽吹きの美しい静かな山旅を味わう | ||
参加者 | CL;O澤S子、SL;O森M夫、その他会員16名 計18名 | ||
参考コースタイム |
壬生駐車場(6:00) → 松井田妙義IC → 霧積館(8:05〜8:25)・・・十六曲峠分岐・・・鼻曲峠(10:55〜11:05)
・・・鼻曲山(11:20〜12:15)昼食・・・鼻曲峠(12:30)・・・十六曲峠分岐(13:50)・・・
霧積館(14:30〜15:10)入浴→ 松井田妙義IC→ 壬生駐車場(18:00)
(凡例 → 車又は交通機関、 ・・・歩行)交通手段:マイクロバス | ||
投稿者 | T田R子 |
【概 要】 変わった山名の鼻曲山は、浅間山の東方約10Kmに位置し、バスで向かう途中、少しだけ鷲鼻のような山容を望めた。 松井田妙義ICから霧積温泉方面を目指し、程なく深い渓谷沿いの道をジグザグに高度を上げて走った。私たちのマイクロバス がやっと通れるこの山麓は、芽吹きを過ぎて若葉青葉の季節で、霧積川の深い渓谷と清流の景色に早くも目を奪われた。 前方が開け、水車と山吹の花に迎えられて霧積館に到着した。標高、約1,000mで8時現在の気温は、玄関入り口にあった 温度計を見ると13℃を指していた。天気予報どおりここも気温が高く、準備運動と自己紹介の後、雲一つ無い晴天の下、 軽装で出発した。 新緑が美しい登山道は適度な勾配の登りで、時折吹く風もさわやかであった。鳥のさえずりも美しく、いろいろな鳴き声に 耳を澄ました。登山道脇には、ミツバツチグリとスミレの花が群れ咲いていた。先程、霧積館で見た西条八十の詩「帽子」 を思い浮かべた。穏やかで静かな風景とゆったりした時間の流れを感じるこの山は、見る者の心で自由に思い描け、 自由な想像力が働く。そんなところが、多くの文人達に愛された所以であろうか。 *写真をクリックすると大きくなります。 |
霧積のぞきは、手前にオオカメノキの白い花がぱっと広がり、奥に霧積温泉方面が見渡せた。2軒有る山麓の秘湯の内、
もう一方の金湯館の赤い屋根が樹木の間から見ることができた。 鼻曲峠手前の標高1,400m辺りから、カラマツの樹林が現れやっと芽吹きの時期であった。右手奥には浅間隠山が樹木を 透かして遠くに見えた。鼻曲峠は更に標高が高くなり冬枯れの景色であったが、程なく鼻曲山頂(大天狗)に到着すると 妙義山を眺望できた。先に歩を進めると小天狗からは360度の展望で、西に残雪の浅間山を望むことができた。 山頂では、この時期にしては気温が高く上着を羽織らずともゆっくり昼食を取ることができた。 |
復路は、往路と同じ広葉樹の美しい登山道を戻り、駐車させて頂いた霧積館で入浴した。 当館には当地ゆかりの文人達の色紙や詩歌がたくさん壁に飾ってあった。西条八十の「帽子」という詩は当地が舞台であり、 また、この詩をモチーフにした森村誠一の小説「人間の証明」の舞台でもある。その他多くの人たちがこの地を好ん で訪れたようである。 霧積館の六角風呂で、39℃のカルシウム硫酸塩温泉にゆっくり浸かり、洒落た丸窓から外を眺め、明治時代に栄えていた 当温泉地の面影を感じた。山麓奥地の秘湯の趣を十分味わって帰途に就いた。 |
最後にこの記録は、投稿者の他リーダー、サブリーダーの資料を基に作成いたしました。(記録:T田R子) |