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自主山行・白馬岳(フラワーサークル)

日 時  2008.8.3〜5(日〜火) 天 候 8/3:晴、8/4:雨、8/5:晴
山域  北アルプス 地 図  白馬岳、 八方尾根(国土地理院25000/1)
目的 高山植物が多い名山として知られる白馬岳に登り花を楽しむ   
参加者 CL:K島S子、SL:U野K重、O川H夫、K又K子、その他フラワーサークルメンバー 計26名  
コースタイム  ◆8月3日
壬生駐車場(6:00) → 八方ゴンドラ駐車場(10:00)・・・八方アルペンライン(10:30〜11:00)・・・八方尾根自然研究路(11:25〜14:00(昼食含む))・・・八方アルペンライン(14:00〜14:30)・・・八方ゴンドラ駐車場(15:00) →温泉(16:00) →猿倉荘(17:00)(泊)
 ◆8月4日
猿倉荘(6:00)・・・白馬尻(7:30〜8:00)・・・大雪渓(8:30〜10:30)・・・葱平(昼食)・・・白馬岳山頂宿舎(14:00)(泊)
 ◆8月5日
白馬岳山頂宿舎(5:45)・・・白馬岳(6:15)・・・三国境(8:00)・・・小蓮華山(9:15)・・・白馬大池(11:30)・・・乗鞍岳(昼食)(12:15〜12:50)・・・栂池(15:20)・・・栂池パノラマウェイ(15:40〜16:00)→ 温泉(17:00)→ 壬生駐車場(22:30)
(凡例 → 車又は交通機関、 ・・・歩行)
交通手段  小型バス

【概要】
◆8月3日(日)
 予定のコースタイムで八方尾根自然研究路を散策し、花と景観を楽しんだ。  温泉で汗を流し、猿倉荘に宿泊した。標高(1,250m)があまり高くないのと日中の気温が高かったこと、部屋が3階だったことなどで睡眠時はとても暑かった。しかし、夏山シーズンの最盛期であったにもかかわらず、比較的ゆったり宿泊スペースが取れ、睡眠を十分確保できた。

*写真をクリックすると大きくなります。

八方尾根ロープウェイにて

 
自然研究路散策
八方尾根から後立山連峰を望む
八方尾根から天狗尾根を望む
八方尾根で集合写真
 
八方池
 

◆8月4日(月)
 すさまじい雨の音で目が覚めた。強いにわか雨と時折雨足が弱くなる状況の中、予定どおり6時に出発した。  白馬尻に着くと雷を伴ってかなり雨が降っていた。今日は、登山を止めようかという声もあったが、雷は遠くで音がしていたので、とにかく安全を第一に気をつけて登ることにした。 アイゼンを着けて大雪渓を約2時間かけてゆっくり歩いた。気温は低く手や体が冷えるのを感じた。
大雪渓の上端からすぐ急な岩尾根となり、アイゼンをはずし昼食の場所を探した。岩室跡を過ぎて平らな所で弁当を広げた。自然保護や安全確認の監視員が所々に居て適切なアドバイスなどをしてくれた。

 
大雪渓の起点
大雪渓を縦走
大雪渓の終点
葱平のお花畑 山頂途中のお花畑
 小雪渓を横切ってさらに急登を続けると、シナノキンバイなどのお花畑が広がっていた。  天候がよくなかったので展望はきかなかったが、いろいろな花を眺めながら尾根筋を歩いた。 村営頂上宿舎に着く頃は、太陽の光が差し周囲の山々が眺められるようになった。 夕食をはさんで宿舎の周りを散策し、お花畑や稜線からの展望を楽しんだ。
山頂宿舎付近のお花畑
 
夕方の散策、奥は白馬岳
 
ブロッケン現象
 
宿舎付近の稜線からみた日没
◆8月5日(火)
 村営頂上宿舎を早朝に出発し、白馬山荘で小休止後、白馬岳に到着した。 稜線を境にその東側と西側では全く山の姿が異なり、東側は絶壁でロープが張ってあった。太陽の光が写真撮影には逆光となり、山頂を背景に集合写真を撮るのは困難であった。西壁は低いハイマツを主として緑に覆われ、その奥には残雪と緑の山並みが続いていた。 休憩後、まだ遠くに見える小蓮華山を目指して歩いた。気温は低めで稜線を吹く風が強かったので上着を着て歩いて丁度よかった。
早朝の白馬岳を望む 白馬岳山頂からの展望
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白馬岳山頂で集合写真
白馬岳方面を振り返って 小蓮華山に向かって歩行 

 登山道の両端はいろいろな花が咲いており、特に三国境付近には、 細かく砕けたザクザクした岩の斜面に、 コマクサがピンクの花の群落を作っていた。このようなガレ場には他の植物は全くみられず、コマクサなどの ごく限られた植物だけが根を下ろして生育していた。
小蓮華山を少し下った辺りに、ライチョウ保護の看板があった。そういえば、小蓮華山で小休止していた人が ライチョウの親子を見たと興奮気味に話しをしていた。
 白馬大池は残雪の山を池に映し、深く澄んだ水をたたえていた。池の周辺はチングルマ、ハクサンイチゲ、ハクサンコザクラ、 イワカガミなどの広大なお花畑であった。 乗鞍岳で昼食にすることで、大岩がゴロゴロした登山道を約45分登った。山頂の平らなところでお弁当を広げようとしたら、 近くにライチョウがいた。 昼食後、さらに岩道を急降下すると雪田があり、そこに今度はライチョウの親子があちらに5羽、こちらに3羽など十分過ぎる くらいライチョウを見ることができた。

三国境からの展望

小蓮華山から白馬大池途中のお花畑真
お花畑と白馬連峰 縦走路からみた白馬連峰  白馬大池と残雪の山
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白馬大池付近のお花畑


雪田を横切る雷鳥親子
 天狗原を過ぎ栂池目指して林の中をモクモク歩いて栂池自然園ビジターセンターに到着した。小休止後ロープウエイの出発時間 が迫っていたのですぐ乗り場へ急いだ。
高山植物の宝庫といわれる白馬岳を、花の多い時期に全員が十分楽しむことができた。 私たち26名は、登山の基礎はしっかりあっても決して健脚というほどではない。悪天候とロングコースをほぼ予定どおり歩行 できたのも、リーダー始め皆の相互協力のお陰と感激し、山の仲間の楽しさを味わった。     
                                        【記録:T田R子】                                       
                                        
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