自主山行・米ヨセミテ国立公園トレッキング(キャンピングカーをベースに) |
日 時 | 2007.6.27〜7.10 | 天 候 | 快晴 |
目的 |
○ヨセミテ国立公園の代表的トレール(登山道)を歩き、美しい自然と触れ合う。 ○大形キャンピングカーをベースにしたトレッキングの有効性を体験する。 | ||
参加者 |
S崎S二、O野R司、M田I(記) (以上、UHC:栃木労山) I雪M夫(エルブルース・アコンカグア同行者、趣味:トライアスロン、あゆむ山の会:埼玉岳連) T澤S江(県連登山学校の仲間、野木山想会:栃木労山) Y崎M一(エルモンテRV社 日本総代理店) 総勢 6名 |
この度、大型キャンピングカーを利用して、ヨセミテ国立公園のトレッキングを楽しんできました。 この時期のヨセミテは天候も良く、美しい自然に溢れています。 又初めての試みでしたが、 キャンピングカーをベースとするトレッキングは、機動性が高く便利で廉価なことが分かりました。 まだ日本人には馴染みが薄いですが、将来こんなトレッキングが増えるように思われます。 そこで これらの概要を簡単にご紹介いたします。 |
川を遡って行くと次の壁が見えてくる。更に巨大な
ネバダ滝(落差181m)だ。 岩壁の上から噴き出した水は、途中の斜面に激しくぶつかり、轟音と巨大な
飛沫を吹き上げる大変迫力のある滝だ。 滝の上まであがると、そこは標高1900m程の平坦地:7.20
川の流れも静まり、木々の緑が川面に映る、静かな流れ「瀞」となっている。 道は次第に川から離れだし、北への斜面を登っていく。 木々の隙間から巨大な坊主頭のような ハーフドームが見え隠れしだす。 一時間ほど歩くと稜線に辿りつき、視界が急に開ける。 右側(北)はヨセミテバレーが深く切れ落ち、対岸の白い岩壁がそそり立っている。 その向こうは3000m級の山々が遠く周囲を取り囲んでいる。 そして前方(西)には巨大なハーフドーム。 目を凝らすとその急峻な壁に垂れ下がる一筋の糸とゴマ粒のような点列。 ハーフドームの核心部を登っている人々だ! 一時間ほどで核心部の取り付き地点に到着:11.00 ここは角度60度ほどの切れ立つ花崗岩壁で100m余の高さがある。 ここに2本のワイヤーロープが 1m巾程に張ってあり、登山者はこのロープを頼りに登下降している。 上り下りの人々は互いに交錯するが、アンウンの呼吸で互いに譲りあいながら少しずつ動いている。 |
*写真をクリックすると大きくなります。 4マイルトレールにて グレーシャーポイントからの眺め |
その他のハイキング 4マイルトレール ヨセミテバレーの底から展望地グレーシャーポイントまでの7kmほどのトレール。 エルキャピタンやヨセミテ滝など豪快な眺望の連続で、時間の経つのも身体の疲れも忘れさせてくれる。 グレーシャーポイントはヨセミテバレーの中心に聳える展望台で、ヨセミテの多くの滝や岩峰を望むこと が出来る。 ただ、自動車道が来ている為、観光客の賑わいには驚かされる。 |
ミラーレイクからの眺め ゴールデンゲートブリッジにて |
ミラーレイクトレール 静かな鏡面(ミラー)湖への散策コース。ゆっくり歩いても2時間ほどで往復できる。 今回は湖の水位が下がり所々地肌が現われていたが、静かな湖面に映る岩峰群と木々の緑の ハーモニーが美しく印象的であった。 |
ゴールデンゲートブリッジ(金門橋)を歩く サンフランシスコのシンボルである金門橋を歩いて渡った。 橋の全長は2.8km、その両岸にある駐車場の 間を歩くことになる。 ここは霧の都として有名だが、特に金門橋上は地形的にも風が強く霧に包まれ易い とのことだ。 私たちは防寒着や手袋をつけ、サンフランシスコ側から歩き出す:18.00 塩分を含んだ風が太平洋側から絶え間なく吹き付ける。 橋柱の上部は霧の中に隠れている。 海面はかなり波立ち、その上を白いカモメたちが悠然と飛んで行く。 橋からの眺めを楽しんだり、思い思いに写真を撮ったり、たっぷりと時間をかけて渡る。 約1時間後、先回りして待つキャンピングカーに到着。用意してくれたコーヒーの美味しかった こと! 【記録 M田 I】 参加者のコメント Y崎M一 ヨセミテトレッキングは毎日快晴で美しい風景・草花を見ながら大自然の中を歩き回った。 又、夜は野外での楽しい宴会と、毎日が素晴らしいものでした。 特に印象に残るトレッキングは、ハ−フド−ムとダナ山でした。 ハ−フド−ムは巨大な1個の岩山で、一番の難所では勾配60度、高さは約120mとの事。 山頂では、断崖で両手を挙げてガッツポ−ズで写真を撮ってもらうが、高度恐怖症の私は、 足がガタガタ震えていた。 ダナ山は標高3979mで富士山より少し高い山だ。 残雪あり、美しい花あり、 絶景あり、山頂では若い陽気なアメリカ人達とのコミュニケ−ションもありました。 キャンピングカーを利用したトレッキングは、居住性と機動性(移動性)を存分に発揮でき、正に文明の利器 とワイルドを組み合わせた魅力的な手段であった。 この計画を立案された森田・今雪両氏とスタッフの O野・T澤さん、更に主に運転して頂いたY崎さんには大変お世話になり、ありがとうございました。 最後に2週間にも及ぶ共同生活をするなかで、最も大切なことは「協調性と相互協力」であったと思う。 ベストフレンドに改めて乾杯! O野R司 約7万年前は厚い氷河に覆われていたというヨセミテ渓谷は、氷河の彫刻した巨大な岩峰、多くの滝、 氷河の名残湖、木々の緑、広いバックカントリーと・・・美しい自然に溢れている。 私たちは約10日もの キャンピングカーでの寝食移動により、広くヨセミテの大自然に触れ、その魅力を大いに堪能できた。 100%計画通りに行動できたことは、何よりお天気に恵まれたことと、良き仲間に恵まれたことに尽きる。 良き仲間たち、ありがとう! T澤S江 どこまでも青い空と雄大なヨセミテの自然、快適なキャンピングカーを駆使しての登山&トレッキング。 ハーフドーム、フォーマイルトレール、ジョン・ミュアトレール、ダナ山と無事完歩出来て満足です。 どの山も個性的でしたが、とくに最後に登ったダナ山は景観も花もすばらしく、富士山より高い山ですが、 登り始めから色とりどりの花が山頂付近まで咲き、高度とともに花の種類が変わっていくのに感動しました。 お仲間に入れていただき、力不足の私をフォローしてくださった皆様に感謝します。 I雪M夫 キャンピングカーによるヨセミテ国立公園の登山&トレッキングは大自然の景観を堪能するにはもってこい。 機動力は抜群であった。 それにもましてヨセミテの自然に身を置くと、ひとりでに足が前に進み、 紺碧の空、白い岩山、緑の木々、青い湖、色とりどりに咲き乱れる花々が心に感動を与え、時の経つのを 忘れさせてくれた。 M田 I RVパークの充実したアメリカではキャンピングカー生活は殆ど不自由さを感じさせない。 そして何よりトレッキングには大変便利なことが分かった。 来年も同じ頃(梅雨時)にロッキー山脈 あたりのトレッキングを計画したいと考えています。 以上 |