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定例山行 荒船山
日 時 2006.11.18(土)
山 域 西上州 地 図 荒船山(国土地理院25000/1)
集合場所 壬生 5時00分 天 候
概 要 大岸壁と溶岩大地散策案&展望
参加者 M田I(CL) O澤S子(SL)  S藤K雄  K木K江  S月女K子  K田Y子  S田K雄  O野R司 K池Y子  O川H夫  K子 Fミ  K本N夫  Y口E子   M田N夫  S賀瀬E子  Y塚S子  N村S  N尾K正  S野F恵  O木K一  
参考タイム 壬生(5:20)⇒ 荒船山内山峠駐車場(8:23〜8:35)→1230m休憩(9:30)→一杯水(9:55)
→標高1330m艫岩見晴台(10:20〜10:40)→標高1422.5m経塚山(11:20〜11:30)→
艫岩見晴台(12:10〜12:50)→荒船山内山峠駐車場(14:20)⇒ 荒船の湯(15:10〜16:10)
⇒壬生(19:40)     ※⇒車移動 →歩行  

(記録)
満天の星が降り注ぐ壬生駐車場を、5時20分光り輝くオリオン座の三ツ星に見送られ、 20人を乗せたマイクロバスは荒船山駐車場の内山峠(1080m)へと向かう。
予定より若干遅れて8時23分、あちら此方と落ち葉で覆われた荒船山駐車場に、到着した。 早速ストレッチ体操を行い、出発。


 歩き出すと、山の南面は赤・黄・橙の紅葉で、晩秋の装い。北面は朝日を浴びて反射して輝く 霧氷のモノクロトーン。「梅林の中を歩いている様な錯覚がするネ。」の声が聞えて来る。 晩秋と初冬の2つの風景に歓迎されて、「きれい〜!」「来て良かったネ〜!」と、ついウットリ してしまう。
 1時間程歩き、高度1235m附近では、朝日を浴びた霧氷が溶け出して、「桜の花が舞い散っている ようだワ!」と、喜んでいたら、次は霧氷のシャワーで我々を大歓迎。高度が一寸違っただけで、 「自然の風景はこんなに異なるものか?」と、思いつつ、足元が滑りやすいので、一歩一歩注意 して歩を進める。
 葉をすっかり落とした雑木林の木々の隙間からは、遠くに赤岳を主峰とする八ヶ岳連峰が、雪で 真っ白に見える。


 
*写真をクリックすると大きくなります。

*梅林のような霧氷
一杯水(1245m)を過ぎると、艫(トモ)岩最西端の約200mの断崖絶壁が、霧氷の雑木林越しにハッキリと姿を現わす。 「遠くから眺めると、『荒波に漂う一隻の船の様な特異な山』の荒船山を、本当に登れるのかな?と思っていたけれど、近づくと道があって登れるのは不思議なことだネ。」 「どの山も、山容が違うけれど、この荒船山もホント独特だワ!」等など、話し合いながら、アップダウンを繰り返しつつ、高度を上げて行く。  
*楽しい霧氷のシャワー


*艫岩見晴台にて
 

 10時20分頃、船の船尾に例えられる艫岩見晴台(1330m)に到着。M田CLのアドバィスを受けて、  順番にソロリソロリと落ちないように注意しながら、絶壁の最先端を覗き込む。
「すごいネ!」「本当スゴイネ!」と、感嘆の声が続く。足元の垂直の谷底から、噴煙を上げる浅間山、 小浅間山を挟んで、右に草津白根山、真っ白な谷川岳が見えたが、左方面の白馬岳、御嶽山等は ガスっていて姿を現わさなかった。
『昔、デエラン坊という巨人が荒船山を枕にして寝て、浅間山をコタツにしてあたっていた。』と、 云う雄大な伝説が、「成る程!」と頷ける大パノラマであった。 。


20分ほど休憩をした後、艫岩見晴台から山頂台地の南端が最高点の、船の先端部に当たる 経塚山(1422.5m)までの約2km、約30分は長い間の侵食によりメサ状の笹の多い草原状 の台地であった。 湧き水による沢と橋が有るのも不思議な風景であった。 「小田代ケ原から戦場ヶ原を歩いている様だワ。」「とても山頂を歩いている様な感じがしないネ。」 「突き当たると滝が出てきたりして〜。」と、陽だまりハイクそのもので安心しきっていた。  

*陽だまりハイクの草原状の台地 


*アイスバーンの急坂で悪戦苦闘
 

 ところが、経塚山(弘法大使が経文を埋めたと云う伝説からこの名がある)への高度差約70m位の北面は、 霧氷が発達した『海老の尻尾』風がアイスバーンのように急坂を覆い隠しているではないか。 足元が滑り悪戦苦闘の約10分間であったが、 。


M田CLのアドバィスを受けながら、新人も頑張り何とか 切り抜け、11時20分、約6m×15m程の広さの狭い山頂に到着した。狭い経塚山頂は、記念写真を撮る順番待ちの人で満ち溢れ、長い時間いることが出来なかった。 10分ほどで来た道を戻り始める。  

経塚山のくつろぎ 
 急斜面は降りるほうが難しいのだが、O澤SLが、登りで悪戦苦闘した ストックを持っていない新人に、他のメンバーから借りて融通して調整をしてくれた事と、アイスバーン に慣れも出来てきた事、M田CLの的確なアドバィスが有り、腰を落として用心してスムーズに降りる ことが出来た。
 12時10分、艫岩見晴台に到着。見晴台では天気も良いので、40分間の大パノラマを満喫しながら、 普段の生活では味わえない別世界での贅沢な昼食を頂きながら、山仲間との生かされている事の素晴らしさ を実感する。
 12時50分、艫岩見晴台を出発。予定通り14時20分、バスの待つ内山峠に到着。整理体操のストレッチを行い、 着替えを済ませる。14時35分バスは内山峠を離れ、35分ほどで荒船の湯に到着。時間の余裕があったので、 今日の山行を想い出しながら、ゆったりと湯に浸ることが出来た。
19時40分、無事全員に壬生駐車場に着く。M田CLの今日のハイクの総括をお聞きして解散となった。
M田CL・O澤SLをはじめ参加者全員のお陰で、楽しい感動の山行の一日でありました。 『山も良いが、仲間と喜びを共有できた事がまた素晴らしい事で有る!』と、心から実感した次第であります。 心から参加者全員に感謝いたします。本当にお世話になり、有難う御座いました。 (記 録 S田K雄) 
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