「開校式〜古賀志山実技山行」感想文   
宇都宮ハイキングクラブ 窪田すみ子
  <第1日目・5月19日(土)> 開校式
今年一年は、勉強の年として楽校を行事の最優先にと決めての入校です。 今日からいよいよ一年間のハイキング楽校が始動し、期待と不安で一杯ですが、一年間、 八木沢校長・大貫主任講師・吉岡事務局長兼実技アシスタントのもとに、山行の心技体を磨く 仲間と共にいよいよ楽校の開始です。
 参加者は、宇都宮HC(13名)、マロニエHC(7名)、野木山想会(4名)、 上三川HC(2名)、虹の山歩会(1名)、
一般(3名)の計30名です。  宇都宮HCが一番の多人数で心強く感じます。

 まず、午前中は、座学からはじまり「登山の歴史・登山界の現状・労山」の話を聞き、 現在の登山が楽しめるのも色々なかたちや発起人の方々のご苦労があって、私達が山行を 楽しめている事を実感しました。
次に、「服装と装備・ザックパッキング」と題し、当然自分はどういう山行を望んでいるか によって服装も装備も異なる。何故にそれが大切なのか。3大装備(靴・雨具・ザック) の種類・選び方や素材の違い、そして、ザックパッキングの上手な仕方など、改めて 再認識し直しました。

 午後からは、矢崎講師により「自分の身体を知る・運動生理学」の勉強がはじまりました。
きつい山行の時の行動食には「アルトデキストリン」・スタミナ増強には「バーム・アミノバイタル」 が効果的とのこと(先生が実行済み)。 なお、一般的なドリンク剤の山行前服用は勧められないとのこと。なぜかというと、通常汗をかくのは 身体を冷やす為なのに、ドリンク剤には身体が熱くなる成分を含むものが多く、特に夏場は注意する 必要があるとのことでした。
 歩行力アップトレーニングのひとつで、30秒以上の息吐きで肺の活性化。先生が用意した ゴム風船を参加者全員で実際にふくらまし、一重・二重・三重と挑戦しましたが、 これがなかなかで悪戦苦闘の連続、日常生活のトレーニングによって楽しく楽な山行が 出来るようにしたいです。

 次に、「安全で疲れにくい歩行法・アクシデント対策法」の勉強では、[事故を起こさない ための基礎的留意点]の指導がありました。そのうえで、安全で楽しく豊かな山行をしましょう とのことです。
 今日一日の講義は、山行への心得を再認識し有意義な講義でした。楽しく安全な山行にしたいです。 宿泊なので夜の懇親会は、和気藹々でとても楽しい時間を過ごすことが出来ました。

登山の歴史についてのお話
 
熱心に受講する5期生の皆さん
 
矢崎講師のお話
 
サイクリングターミナルでの夕食
 

  <第2日目・5月20日(日)> 古賀志山の実技
古賀志山(北コース)富士見峠ピストンで、いよいよ前日の講義をふまえて 「靴の履き方・ストック活用法・疲れにくい歩行法」の実技講習の始まり、 今までの癖を直す事が出来るか心配です。

 実際に上り下りの斜面を使い実技がはじまり、腰は山の斜面に平行移動し、上下運動の無い歩き方を 心掛けるようにと指導があり、ストック活用として2本を使用してクロカンと同じようにとの事で グリップは握らずに紐とグリップの境を手で押し込む感じに使用し後は流して持つとの事ですが 実際に行動してみるとこれがまた慣れるまで一苦労しそうです。 又、一般の山行で楽校卒業生の方々が実際に使用している様子は少々違い(同じ講師の指導なのに 聞き手により)があるのではないかと疑問に思った事も事実です。
マスターするのには時間がかかりそうですので、肩の力を抜いてしっかり身につけられたら いいなと思います。

 午後の授業ではテーピング・レスキュー法やアクシデント対策等で足のツリの対応・捻挫の対応で 実際に一番起こりやすい怪我に対する処置を事例に速やかにかつ迅速に行なう方法の指導があり、 自分でも処置をして確認をしました。
最後になりますが、私自身の感想として、今回の参加者の中には、楽校経験者が何人かおられますが、 初めての自分とは違いが明らかで、一年後の自分はどうかと思うと身の引き締まる思いです。 楽校での勉強を習得して実行できるよう、あまり頑張りすぎないで続けられ身に付けばこれが 自分を守る最善の事であることを実感しました。
一年間どうぞ宜しくお願い致します。

古賀志山富士見コースを登る
 
斜面の歩き方についての指導
 
ダブルストック歩行法の指導
 
捻挫した足首の固定訓練
 

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